【取り組みの趣旨】

*少子・高齢化がもたらす地域の姿

 少子・高齢化の流れは、それに伴う人口減少とともに、地域に大きな変化をもたらそうとしております。

 国立社会保障・人口問題研究所の「市区町村別将来推計人口」(平成20年12月)によると、2035年までに、全国で17,089千人(13,38%)の人口減が見込まれるとされ、地方自治体の中には、住民人口が50%以上減少する団体も予想されております。 

 このような急激な少子・高齢化の姿は、2層に分かれた団塊世代の高齢化と少子化により先細りする未来世代との関係を、個々の団体ごとに見る人口ピラミッドにおいて、非常に鮮明に表しております。

・・・「土台(支え)のないワイングラス?」(何時倒れてもおかしくない姿)

        背景は、ある地方自治体の、25年後の姿(人口ピラミッドです。)

グラフやデータは、地方自治体そのものの存続(限界自治体問題)をはじめ、その負担が過重となる高齢者の年金・医療・介護の問題、生産年齢人口の減少に伴う税収減等の財政問題、人口減少による空き家、施設、設備の余剰、コミュニテイ機能の縮減・崩壊、世代間分担による社会・経済システムの崩壊などを予想させます。

*【地域知恵の輪】の取り組み

私どもは、これらの問題がもたらす各地域への影響を、わかり易い、身近な形で見て

いただき、考えていただけるよう、それぞれの地域ごとの地図やグラフを作成し、掲示することとしております。・・・「問題提起と周知・広報活動」

また、高齢化に伴い、独居、高齢者家庭や情報・買い物難民の増加、さらには、住民の過半数を占める高齢者自身が地域を支えなければならないこととなる問題等々が予想されます。問題の解決には、必要なコミュニケーションの確保と地域コミュニテイづくりが必要であると考え、高齢者が使いやすい、また、高齢者の生活・活動に相応しいIT機器・システムの普及・構築を進めてまいることとしております。・・・「高齢者IT普及・活用活動」

高齢者が、楽しく・豊かに、さらには、子どもたちや後を引き継ぐ現役世代の負担の軽減、地域の将来のために、充実した暮らしを送っていただけるよう、高齢者を中心とした、地域コミュニテイづくりのお手伝いをしてまいりたいと考えております。・・「地域コミュニテイづくり支援活動」

私どもは、皆様方の色々な提案やご協力を組み合わせ、連携を図ることによって、地域や国を動かす大きな流れを創ることが出来ると考え、問題解決に向けて一歩でも動き出したいとの切実な思いを持っております。

このような【地域・知恵の輪】ネット構築の趣旨にご賛同いただき、多数の皆様方(個人、グループを問わず。)のご参加、ご協力方、よろしくお願い申し上げます。

             特定非営利活動法人「地域・知恵の輪」

                         理事長  池 松 勝 年